冷静と情熱のあいだ

このタイトルに何を思いうかべるだろう

「それは 普通の状態やないかい」

まぁ 大体はこの反応だろう
コーンフレークでお馴染みの角刈りの男が繰り出す得意の節回しだ

最早このタイトルはコーンフレークのくだりを引き出す為に造られたに違いないだろう
だからこそ今こうして ふとタイトルを思い出したのだ
…この伏線だったのか何と言う事だ約20年後の伏線が引いてあるとは 誰が思っただろう
この伏線の回収に気付いた人間はいったい何人居たのだ?あまりの興奮に記事にしてしまう程だ
誰か 誰か この興奮を共有してくれ
このまま興奮が冷めなければタンクトップの肩の紐を引っ張り過ぎて腹巻きになってしまう…

まて… いや 良いんだ
いや まて 冷静になろう本当にツッコミ待ちの為だけの伏線なのか?
初めてタイトルを聞いた瞬間から皆が皆同じツッコミを入れ続けてきたその裏に隠された物は
作者が 冷静と情熱のあいだ に込めた想いは
何だったのだ?

冷静とは何度で情熱とは何度だ?
冷静は平常値で人肌で言えば36度か
しかし冷静を冷蔵状態と定義すれば0度だ
冷静の段階でずいぶん温度に開きが出るではないか
情熱は何度だ?
熱がある/何らかの症状が認められる
発熱だと37度だろう
しかし標準沸点は100度だ
何だ さらに差が出るよ?

いや、一旦整理しよう
興奮でこっちが冷静を失っていたではないか…

冷静とは落ち着いている事

情熱とは熱っした感情

そうだ感情であって
別に正確な温度など関係ない

正しい捉え方は きっとこうだ
「少しの感情で直ぐにどちらにでも振れてしまう不安定な危うい状態」を表現したのではないかと。

さぁ この映画を過去に見た事がある方も
知らない方も タイトルにツッコミだけいれた方も
今 伏線が回収されたこの興奮に包まれながら
冷静と情熱のあいだ(2001年作品)をご覧になっては如何だろうか?

実は私は途中で寝てしまって記憶がない
この記事を書いた事がこの作品との何かの縁だろう
あの時 感情の未熟さから理解が及ばずに寝過ごしてしまった時を取り戻そう
2001年まで遡ってみようではないか

冷静と情熱のあいだ
そのタイトルに
それは普通の状態やないかい!
と再び言う為に。